絵本ナビの評判の印象もあってか、本屋の絵本棚から半年前くらいに。
今6歳の孫娘、当時の反応は今ひとつでいたが、最近手にする一冊に。
結構読み返しても、その度に何かを感じ取れる味わいのある絵本ですね。
読みながらの、先日の孫娘とのやりとり。
「きまり、って何か理由があるんだよね」
「そんな事、分かってるよ!」
ですって。
保育園での「交通ルール教室」などから得た知識でしょうか。
ともあれ、代表的な身近な公共物であって、無料で、誰にも開かれているけど、利用を強いられる訳でもない。大いに利用する人もいれば、全く無縁の人もいるという独特の公共物のとしょかん。
そのとしょかんにライオンがはいってきて繰り広げられるドラマ。
としょかんという公共の空間の中に、ひとびとの係わり合いと心情の変化が、自然にのびのびと描かれていきます。
ふと、大げさにいえば、みんなで作り上げていくという公共の根源を知る格好の絵本なのかな、と思いました。