まずは「決まり」ありき、の図書館の館長さん。やってきたライオンに、「決まりを守ればOK!」と、入館を許可する大胆さと太っ腹さが愉快です。でも、ご本人は大胆と思っていないところが また面白い。
ライオンと図書館。意外な組み合わせですが、なかなかマッチしています。しっぽでほこりを払ってくれるし、大きな舌で手紙の封も手伝ってくれるし、小さな子どもを背中に乗せたり、クッションがわりにもなるのですから。
ところがライオンは、決まりを破って、つい大声で吠えてしまいました!でも、しかたがなかったのですよ。「ちゃんとしたわけ」があったのです・・・。
図書館員のマクビーさんの四角四面さ、でも本当は持っている優しい気持ち。ライオンに早く会いたいからと、決まりをやぶって館内を走る館長さん。二人の人情味に温かい気持ちになれました。「ちゃんとしたわけ」が通る柔軟さは、子どもたちも含めて みんなを幸せにしてくれましたね♪
楽しく嬉しい気持ちになるとともに、「決まり」の意味についても考えさせてくれる素敵なお話です。