あちらこちらで、話題になっている絵本でしたので、読むのがとても楽しみでした。
やはり、評判に間違いはなく、絵もよく、ストーリーもよく、何より出てくる人のキャラクターが素晴らしいです。
町の図書館にライオンがきておろおろする図書館員のマクビーさん。館長のメリウェザーさんに「どうしましょう」とおうかがいをたてますが、図書館のルールを守っているのであれば、たとえライオンであろうと受け入れましょうと言います。
誰にでも開かれた図書館ですから差別はなし!という判断です。とても厳しそうに見える図書館長さんですが、判断の基準がとてもはっきりとしていてブレがありません。なので、ライオンにははっきりと「図書館内で大きな声を出さないこと」と念を押します。
ところが、ある日、ライオンがどうしても大きな声を上げなければならない事件が起きてしまいます。でも、そうする他にはなかったので、「例外」に当たるのですが、ライオンはルールを守らなかったということで、自らとぼとぼと図書館を出て行くのです。
この先は、あまりネタバレしたくないのでストーリーは書きませんが、ルールはなんのためにあるのか。どうして守らなければならないのか。そして、例外はどんなときに認められるのか、など、子供たちのみならず、大人もよく考えなければならないことを教えてくれます。
ぜひぜひ、手元に置いておきたい絵本です。