たて横約15センチぐらいの小さい絵本なのですが、子どもの微妙な心理を見事に描いている素晴らしい作品です。いたずらっこを書かせたら、センダックって本当にすごい。この意地悪そうな顔、なかなかかけるもんじゃないと思います。
兄が3歳ぐらいの時に、毎晩のように持ってきた本です。保育園の中でも、仲良しのお友だちが出てきたり、一人でなく集団でルールを決めて遊びが出来始める年頃。一日の大半を過ごしているので、ぶつかりあったりけんかになることだってあったと思います。何があったのかは分かりませんが、真剣に聞いてくれた彼の心には何かが残ったのではないかと思います。
「だいきらい ぜっこう」とかいいつつ、あとくされなくすぐに仲直りできる子どもたちの心って素晴らしいなと思います。