子供には、
モノを大切にする事の大切さ(壊れてもずうっと大事にする事)
他人(ほったらかさせたおもちゃの気持ち)を考える思いやり
本物になるためには、色々寂しい思いも経験しなくてはならないかも?
というような事を教えたい時に読んであげるといけないかもしれません。
英語読み聞かせをしている親御さんは、メリル・ストリープの読み聞かせ動画がYOUTUBEにありますのでそちらを参考に聞いてみてもいいかもしれません。
「痛みを経ずに本物になる事はできないのかな?」というウサギの気持ちに他力本願の私は深く頷いてしまいましたが、人によって感動ポイントが違ってくると思います。
こんな風には読めなくても聞いているだけで落ち着いた語りですうっと気持ちが安らぐ声です。さすが世界的名優ですね。
原題:The Velveteen Rabbit 日本題: ビロードうさぎ
日本語本を読んでから、英語を聞かせて、これは本当はこういうお話だんだと。
日本語は訳なんだ
という事を教えてあげると他の言語があるという事に興味を抱かせる良いきっかけになりますね。
でも、本来は子供というより大人向けの絵本かもしれませんね。
内容が深いので、いくつになってもその時々の状況で感じる事が微妙に違ってくると思います。
「会社で部長にまでなったけど、左遷されちゃった」でも仕事が大好きな係長補佐とか
「人気歌手だったけど、売れなくなっちゃった。でも今は主人と結婚して一人の人に愛されて幸せです」とか
そういう人が読むととても心に響くかも・・・。
色んな状況に当てはめて考えられる。
グループで仲間はずれにされたとき、
人気の絶頂だった、でも次々新しい人が入ってきて、今では忘れられている、人気に頼らない本物になりたい。でも本物になるのって結構大変そう・・・。
また、現在もうあまり華やかではない人たちだけで誰が本物なのか?私は本物になれるのか?なりたいのか?
大人社会に照らし合わせると、色々考えさせられるところです。