よるくまでお馴染みの酒井絢子さんですが、私はこの作品が一押しです。
ビロードで出来たうさぎのぬいぐるみをプレゼントされた男の子。
最初は大喜びでしたが、すぐに飽きてしまい、それからは棚の隅でほったらかしにされてしまいます。
でも、お手伝いのナナが、寝るときにビロードのうさぎを渡したことをきっかけに、男の子はうさぎを片時も離さなくなります。
とても嬉しかったうさぎでしたが、ある時男の子が病気になってしまい、部屋のあらゆるものを処分することになり、ウサギは焼かれることに。
悲しむウサギのもとへ現れた1人の天使。うさぎはどうなるのか?
男の子がうさぎをとても大切にし、うさぎもそれが嬉しくてたまらない。
人間とぬいぐるみの間にも友情のようなものを感じることが出来たとても素晴らしい物語でした。