長く愛されている絵本だと知って、図書館で借りてきました。
3歳の娘には…ちょっとまだ早かった?
設定が(おそらく)寄宿学校というところから「???」。「ほら、『くまのがっこう』みたいなところだよ」と説明すると、「ああ」とわかったようなわかっていないような…ミス・クラベルと何度も「お母さん」だと言い「子どもがたくさんいるねえ」と。ミス・クラベルの服も気になって仕方がない様子。
テンポよくリズムよく話が進むので、私は話に引き込まれるのだけれど、娘は「ふっても」「てっても〜」から動物園まで、すべて1日のできごとだと思って「ずいぶんとおい動物園まできたねえ!」。(娘曰く、「だって家に帰ってないもん!」)
そんな風にとんちんかんなまま読み進めていると、マドレーヌをお見舞いに行くところから娘が食いつき始めた。おもちゃいっぱい、お菓子まである病室に夢中になり、ベッドのハンドルを回して遊ぶ女の子に共感。傷をみせるところなんて「気持ちわかる〜!」(どんなにちっちゃい切り傷にも傷テープを貼りたがり、見せびらかしに来る娘ならでは…)
お見舞いに行った日の夜、皆が夜中に騒ぎ出すところ、私は「みんな、マドレーヌがかわいそうで、一緒に病院にいてあげたかったんだなあ」なんて考えていました。ところが…娘は「みんなおもちゃで遊びたいんだよ!さっきさあ、おもちゃもおやつもあったでしょ?」。
内心で「ええ?そんな…」と思って娘とページを戻ってみると…確かにパンを食べる場面、歯を磨く場面、寝る場面、すべて『悲しんでいる』というよりは、どちらかというと『ふてくされている』表情。
娘も「パン食べたくないんだよ。キャンディーの方がいいんだよ」
最初から素敵な絵、素敵な話で、すっかり感化されていた私。まさか最後にオチがあるなんて思いもしなかった。私の頭はすっかり固くなっているなあと反省。長く愛される理由がわかりました。
前半部分がほとんど理解できていない娘。間をあけてまた読んだとき、もっと他の部分も気づくかなあ…と購入を決意。
…ところでお見舞いから帰った夜、パンを食べる場面で12人も女の子がいるのはなぜ?他の場面はマドレーヌ以外の11人の女の子なのに。何か意味があるのかな?