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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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げんきなマドレーヌ」 PDさんの声

げんきなマドレーヌ 作・絵:ルドウィッヒ・ベーメルマンス
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1972年11月
ISBN:9784834003628
評価スコア 4.62
評価ランキング 3,856
みんなの声 総数 106
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  • フランスの線が詰まった絵本

    • PDさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子8歳

    幼かった私の息子は、この本を読もうとはしませんでした。
    でも何度も何度もランダムにページを開き、そこに描かれている線という線をなぞっては、擬音を発していました。
    例えばそれが、雨の線なら「ざあざあ」、太陽の線なら「きらきら」。

    その後文字が読めるようになった息子が改めてこの本を「読んだ」のかどうかは不明ですが、最初にその光景を見たとき、「さすが私の息子!」と思ったものです。
    というのも、私が幼かった頃のマドレーヌの印象も、「線」。

    マドレーヌは線で描かれた絵本。
    激しい雨にはシャープな線
    温かい日差しにはやわらかな線
    暗い闇には漆黒の太い線

    幼かった私は言葉でそれを表すすべを持ちませんでしたが、線のひとつひとつに感情がこもったこの絵本を、本能でとらえていたような気がします。

    今改めて、文章と、そこに描かれている絵の中にある「線」を見比べて読んでみるとまだまだ新しい発見があります。
    12人の女の子、顔がそっくりなのによく見ると表情が違う。
    点と線でかかれているだけなのに、ちょっとした線のゆがみで、微妙に表情が違っている。
    エッフェル塔の線は、背景が柔らかく太い線で描かれているために、ただ直線で書いてあるだけで金属的な固い印象を受ける・・・


    幼いころの私にとっての「フランスの線」が全部つまっている本です。
    ストーリーもすてきですが、「線」を読むのも楽しいですよ。

    投稿日:2007/11/07

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