主人公は、シモンとアデールの姉弟。
学校帰りにあちこちより道をしているうちに、次から次へとシモンは落し物をしていきます。
この落し物を探す、、という趣向なのですが、これが案外難しい!
4歳の息子と私、2人で一生懸命探してようやく見つかる、という感じで、たっぷり楽しめました(笑)。
探し物も楽しいのですが、それと同じくらい、絵が素敵です。
20世紀初頭のパリが舞台。裏表紙にはパリの地図と、シモンが通った道がたどってあります。
街並みも、公園も、教会も、地下鉄の入り口も、細かく写実的なんだけれど雰囲気のあるタッチで描かれています。
まるでパリの街並みを自分も歩いているかのような気分になれます。
巻末には、シモンが落し物をした場所の細かい説明もあって、ちょっとした観光ガイドのようです。
今回は図書館で借りたのですが、ぜひ入手して手元に置いておきたい絵本です。