春が近づくと読みたいこの絵本。3月頃にぴったりです。
双子のくま、マークとマータが、まだ寒い中、“はる”を探しに出かけます。
一生懸命「はるー!」と呼びながらあちこち探す姿、出会ったカエルややまねに、「きみがはる?」と問う姿が、なんとも愛らしいです。生まれて初めての春ですからね^^
モノクロカラーの中に、“春”がパッと映えます。
冬が終わりに近づいて、そんな中に春を見つけたときって、確かにこんな感じですよね。実際には周りにも色があるのに、見つけた“春”だけ色鮮やかに見える。
春を待ち遠しく思う読者の心の中を見透かしたような、粋な色彩表現だと思います。
マークとマータが会った“春”はちょっと勘違いかもしれないけど、きっと春はすぐそこですね。