ボスニア・ヘルツェゴビナの少女の生活を追った写真絵本。
11歳という少女の視点が、日本の子ども達も共感できると思います。
エミナが家族と一緒に、近所の人にも手伝ってもらって
家を建て替えています。
生活のためにコミュニティ・ガーデンを手伝います。
生活のそこここに残る戦争の余韻。
エルディン兄さんは粘土細工で、
地雷原で地雷を踏んで血まみれになった靴を無意識に作っています。
子どもの心にも傷跡を残した戦争の様子が切々と伝わります。
「普通の人は誰も戦争なんかしたくなかった。」の言葉が
心に残ります。
敵味方関係なく友情を育むエミナの姿に、この言葉をしっかりと受け止めたい、
と思いました。