女の子の表情が印象的な広野さんの絵。「ねぼすけスーザ」のシリーズなど、親子でお気に入りですが、自然の風景や動植物の描写もすばらしく、「ちいさな魔女リトラ」を読んだときにも、色とりどりのきれいな花の描写に目を奪われました。この本では、さらに植物や小さな生き物たちが丁寧に細かく描かれていて、まるで図鑑のような正確さです。
娘の大好きな幼虫やカエルなどもたくさん出てくるので、娘もこのお話をとても気に入ってくれました。雨の池には、おたまじゃくしがいっぱい。「あっ、カエルもいるよ。でも、まだしっぽがついてるよ。」・・・主人公の女の子が見つける前に、もう発見して、歓喜の声を上げている娘。
小さな花々も生き物たちも、すべてが生きる力にあふれていて、雨の日の楽しみを伝えてくれています。「あめだから あえる」・・・このタイトルどおり、雨の日だからこそ見つけられる楽しさを探しに、外に出てみるのもいいですね。