この「たまごにいちゃん」のシリーズが大好きな子供のために借りてきた絵本。
からすのたまごにいちゃん。
題名を読んだ瞬間に、
「お母さん、これ、おかしいよ。」
と娘。
「だって、からすは、いっつも、たまごにいちゃんのからを割ろうとしてたじゃん。なのに、からすがたまごにいちゃんなのっておかしくない?」
と。
そうなんです。からすは、嫌がるたまごにいちゃんのからを割ろうと、追いかけまわしていた悪いやつ。
が、そうではなかった。この絵本を読んでわかりました。
たまごにいちゃんが、いつもお母さんにやさしく温めてもらいたくって、たまごのからを割らないのと違って、からすがたまごにいちゃんでいる理由は、いたずらしても、たまごであることで多めに見てもらえるから。
たまごのからを割らないでいる理由も、鳥それぞれなんです。
でも、いざ、たまごのからから出てみると、いいこともたくさんある。
「そんなん割っちまったほうが楽しいのに。」そんな思いで、からすは、たまごにいちゃんを追っかけまわしていたのです。
からすにはからすの考えがあった。子供たちも、
「からすも、そんなに悪い人じゃないんだね。」
と、からすに対する偏見を捨てました。
なんだか、すっきりです。