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モチモチの木」 アダム&デヴさんの声

モチモチの木 作:斎藤 隆介
絵:滝平 二郎
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1971年11月20日
ISBN:9784265909063
評価スコア 4.83
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みんなの声 総数 140
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  •  やっぱり日本が世界に誇れる名作ですね!
     斎藤・滝平作品をまとめて、お話会で読んでみたくなりました。

     この作品の中に漂う祖父と孫の二人暮しという淋しさ・貧しさ、そして、霜月という寒さが、空気として感じられます。

     片寄せあい思いやりを持ち合い暮らしている二人。
     どうにも夜になると仕様もなく臆病風に吹かれてしまう豆太。
     それを寛容に受け止めるじさま。
     この先わが身に何かがあればと、豆太の行く末を考えるとやるせない日もあることでしょう。

     モチモチの木に灯がともる霜月二十日の丑三つ時は、山の神様のお祭りの日。
     たった一人の勇気のある子どもだけが、見ることのできる“モチモチの木にともる灯”。
     豆太のなくなったおとゥもじさまも子どもの頃に見たというのに、今年も臆病な豆太には、無理のよう。
     ところが、真夜中に腹痛で苦しむじさまのために、豆太は・・・。

     豆太の優しさが豆太を突き動かし、勇気ある行動へ。
     そして、豆太と一緒に読者の皆さんも息を呑み“モチモチの木にともる灯”の美しさに感動すると思います。

     滝平先生の切り絵が、とにかく素晴らしい。
     モチモチの木の昼と夜の表情の細やかな違いは圧巻です。

     本当に何度読んでも味わい深い作品です。
     これから先の時代の人たちにも、読み継がれていく事でしょう。

    投稿日:2011/01/11

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