モチモチの木は、私が小学校の頃、教科書にのっていたお話で、とにかく、絵の
印象が強く頭に残っていた絵本。
この間、同じコンビで書かれた「花さき山」を読んで、なんてきれいな絵本だろ
うと思い、今回、なつかしさもあって図書館で借りて読みました。
小学校のときは、とにかく、この絵が強く頭に焼き付いていたけれど、こうやっ
て大人になって読んでみると、文章もとても美しいお話だったんだなぁ、と。
豆太は、じさまと2人暮らし。夜になると、庭にあるモチモチの木が怖くて、一
人でおしっこにも行けない臆病な子。
でも、ある夜、腹痛で苦しむじさまのために、1人、ふもとも村までお医者さま
を呼びに行くのです。
そんな豆太にね、じさまは「自分で自分を弱虫だなんて思うな。人間、やさしさ
さえあれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ。」という声をかけ
てやります。
教科書で読んで、この文面ではないけれど、なんとなく、覚えていたセリフだっ
たけど、あらためて読むと、すごくいい言葉だなぁって思いました。
7歳の娘も、「いいお話だね、お母さん。」と。ちょっと文章が長いかな、と思っ
たけれど、4歳の息子も、ちゃんと最後まで聞きました。