私が子どもの頃に、「こどものとも」で読んだ本です。
もう絶版なのかなと思っていたら、図書館にハードカバーで置いてあり、ナビでも何件も投稿があるではありませんか。
この飄々としたたぬきが好きだった私としては、嬉しい限りです。
いたずら好きというものの、決してごろはち自身は饒舌ではなく、村人の視点で描かれているところが、この話を必要以上に盛り上げず、いいところで踏みとどまらせています。
それがお話の味わいを深めていると思います。
ただ、最後はちょっと悲しくて、私としてはこの結末よりもいつまでも飄々としたたぬきくんとして存在していて欲しかったと思いますが・・・。
これぞ日本のお話といった感じの味わい深い絵と、ほわほわ〜んとした語りに支えられた日本の絵本です。