たまごねえちゃんの2作目です。
はじめに、あきやまさんのコメントがあります。
それも、あかちゃんがえりではなく、「カラがえり」というタイトル。
実はこの「たまごにいちゃん」シリーズでは、必ず最後にはカラを破るというシーンで終わるように作ってきました。
そのような展開になっても、志があろうとなかろうと、前向きでも後ろ向きでも、カラが取れるという現象にこどもの成長を表現してきたのです。
でもそれだけでは、こどもの気持を代弁すべくこのシリーズを描いているぼくには、ちょっと不満でした。
そこで今回、はじめてカラを戻すことにしてみました。
こどもが外で精一杯背伸びをして帰ってきたあとは、やはり家では思いきり甘えて欲しい。
そんなことが書かれています。
他のシリーズの作品に比べると、笑いが少ないので、いつものような最高の賛辞は子供からはなかったのですが、おねえさんが妹に翻弄されるところは楽しかったようです。
今回は何と言っても、見守るおとうさんの姿が印象的で、世のおとうさんに是非読み聞かせして欲しい一冊です。
ジーンとくるものがあると思います。
1作と続けて読んだ方が良いかも知れません。