雨の日はお散歩は中止していたり、水たまりの中を歩いてはダメ、飛んだらダメ!と注意をしていたのですが、この本を見ると、自分が子供のころは確かこんなことも思い切りやっていた気がしました。親に叱られてしまったかどうかは覚えていないのですが、人がいない場所では叱られていなかったように思います。自分が親になって子供たちが水たまりを見つけるたびに勢いよくジャンプをする様子を見ると、周囲の人に水を掛けたら困るから、服が汚れてしまうから、等という理由で注意をしていて、子供たちは思い切り雨の日にしかできないことを楽しめていなかったかも、とちょっと反省してしまいました。大人になるといろいろなことを考えてしまって子供の時にしか楽しめない、子供のころにしかできないことをダメ!と言ってさせてあげられていない気がしました。この本を見ると生き生きと雨の日を楽しむ二人の様子が雨の日は退屈ではないんだよ、楽しいんだよ。と教えてくれている気がしました。とても素晴らしい絵がこの文字のない絵本をすごく素晴らしい1冊に仕上げてくれていると思います。絵だけでここまで素晴らしく表現されていることに本当に驚きです。子供たちと一緒にこの本を見ると雨の日が待ち遠しくなってしまいます。たまには服を汚してもいいから、思い切り雨の日を楽しんでもらおうかな、と思いました。
とても素敵な1冊で、多くの人にぜひ見てもらいたい1冊です。