戦争のサイレンが鳴った時、みんな防空壕に隠れた。
小学校の頃に習った、戦争の事実。
今でも残ってる防空壕の見学をしたときのことが、印象強く記憶に刻まれている。
なぜ、あの時気が付かなかったのだろう。
「戦争のとき、動物たちはどうしてたの?」
その答えが、この絵本には描かれています。
―動物園の動物たちは、戦争で暴れないように殺されていた。
胸を締め付けられる思いで読みました。
今にも死にそうな中、必死で芸をして見せるぞうの姿は、なかなか次のページへと進む勇気を与えてくれません。
でも知らなくてはいけないこと。
戦争で苦しむのは、私達人間だけじゃないのです。
戦争を考えるとき、視点が広がる本だと思います。