アナウンサーの方が朗読にこの作品を取り上げていた
ドキュメンタリー番組を視聴しました。
朗読の参考になるかも、と知人に教えてもらった番組でした。
我が子が低学年の時におすすめ本にあって読んでいたのですが、
改めて聞くと、作品の素晴らしさを痛感し、再読した次第。
大きな活字に、漢字も少なめ、振り仮名つきで、
低学年にはぜひ読んでほしいですね。
夫を亡くし、かわいい盛りの我が子も亡くしてしまった母ぎつね。
やっと悲しみが落ち着いた頃、電話ボックスで見かけた男の子に、
親しみを感じます。
電話の会話を聞きながら、癒されていたのも束の間。
電話ボックスが壊れて取り外されることになるのです。
きつねの母子のやり取りは、愛情溢れていて、それだけに、
母ぎつねの落胆が切ないです。
束の間の安らぎも、あっけなく終わるかに見えますが、
ちゃんと、助けがあるのですね。
親には親の、子には子の感じ方ができそうです。
残念なのは、実社会で電話ボックス自体がどんどん消えていること。
まだかろうじてあるうちに、子どもたちに紹介してあげたい、
と思いました。