スピアーは「マザー・グース」が好きだったみたいですね。
この絵本以外にも、「マザー・グース」の詩を絵本にしていますよね?
この絵本はなにしろ「詩」なので、ストーリーに脈略はあまりありません。
たぶん原語で聞いたら、韻を踏んだ楽しい言葉あそびになっているのでしょうが、日本語で読むと、それほど楽しい内容ではありません。
だから、読み語りとかにも向いていません。
ただ、スピアーの絵がいいんですよ。
動物たちも、農家の人たちも生き生きしてる!
字を読まなくても、絵を見てるだけで楽しいです。
今にも崩れてしまいそうなぼろい家畜小屋も、びっくりしている牛も、教会の落書きも、何度ページをめくっても、「あっ、こんなことまで描いてある!」と、楽しい驚きがあります。
小さなお子さんより、小学生の中学年以上の細かい絵が好きなお子さんや、絵の好きな大人に特にお薦めします。