主人公のうさぎのウールは自分の毛がコンプレックス。
その毛のせいで友達アデルから嫌なことを言われたり、明日が来なければいいのにと思っています。
毎日の日常の幼稚園や学校で友達から嫌なことを言われる・・・それは明日が嫌いにもなりますよね。
そんなウールの気持ちとは裏腹にアデルは何もなかったように遊んでいる・・・これも世の中のよくあるパターン。
言われた方は傷つき、言った方は覚えていない何も気にしていない。
世の中の縮図を見ているようなストーリーにも感じました。
でも、最後にウールの毛にたくさんの星が付き友達みんなが素敵と気付き、ウール自身も自分の毛が好きになった、これにすごく救われました。
みんなそれぞれ体型にも性格にも違いがあって当たり前。
相手を受け入れて「それもいいと思う!」「それも素敵だよ!」と言ってあげられる優しさがあったらいいですね。
そして、どんな自分でも「自分を好き!」と思える、これも人生を楽しく幸せにしてくれるものなのだと、改めて思いました。
「あの子も素敵!」「自分も素敵!」そう思える心に子供達にはなってほしいです。
大人の私達もそんな心になれたら、世の中もった優しい社会になるのかも知れません。
可愛いイラストと共に、親子で読んでみる価値のある1冊に思いました。