心や身体に傷をおった動物たちが安心して暮らせる場所「だれでも牧場」。そこで暮らすヤギのジャックと、片方の目が見えない馬、チャーリーの交流を軸にお話がすすみます。
なぜジャックが「だれでも牧場」で暮らしているのかは、はっきり描かれていませんが、いろんな場面から推測することができます。そういう、語り口の奥ゆかしさと、柔らかくて光に満ちた絵が「だれでも牧場」の物語を、心にスーッと届けてくれます。
優しくて、深くて、美しくて、考えさせられる、一冊。動物倫理について、子ども達と一緒に考える入口にもなると思います。