きむらゆういちさんと葉祥明さんのコラボ、ということで、
思わずセレクト。
きむらゆういちさんが紡ぐおおかみといえば、
どうしても『あらしのよるに』のガブのイメージですが、
また一味違った造形です。
主人公は、ウルという雌おおかみと、ルーフという雄おおかみ。
どちらも花が好き、ということで意気投合しますが、
周りからは、おおかみのくせに、と馬鹿にされるのですね。
いじめを無視して過ごしていたら、周りがエスカレート。
このあたりの群集心理はリアルで怖いですね。
悲劇かと心配していたら、何とか昇華。
葉祥明さんが、今までの作品で花に込めた思いがここでも開花しているようです。
信じることの強さを感じました。
小学生くらいから大人まで、少し考えさせられる作品だと思います。