たぶん、数年前初めて絵本ナビにお邪魔した時から、ずっと気になっていた絵本です。
この絵本ナビの事務局長である、金柿パパの好きな絵本の中でも、たぶん1・2位を争うんじゃないかと思われる(違ってたらごめんなさい)この本、残念ながらなかなか目にする機会がありませんでした。
やっとやっと見つけた時は、うれしくてうれしくて・・・♪
読んでみて、思った通り、いや想像以上に、素敵な絵本でした。
まずは絵がいい!アンナやお母さん、それに登場するすべての人々の、穏やかな表情がいいんです。色使いもとてもきれいです。(子どもの頃から大好きだったアーノルド・ローベルさんの奥さんだというのに、今まで目にしたこともなく残念です。)
新しいオーバーを手に入れるために、大切なものを手放し、長い時間をかけ、携わる人々とふれあいながら、待つというストーリーもすごくいい!現代人の忘れてしまった、大切なことをそっと教えてくれます。
特に、ラストの羊さんたちにお礼を言いにいくシーンでは、幸福で胸がいっぱいになってしまいます。
もちろん、幸福の裏側に潜む戦争についても、親子で長く語り合っていきたいと思いますが・・・。
感想を書かれてる10〜20代の若い方たちが、この本を宝物にされてるのが、とてもうれしくなります。
そして、この本を教えてくださった、金柿パパの人柄も何となくわかるような気がするんです。
本当に、素敵な絵本に出会えるきっかけを作ってくださって、ありがとうございます。