まず、タイトルのページが良いです。
「いちご」の文字の下に、ツヤっとしたイチゴをつまむ、小さな手が描かれていて、とても惹きつけられます。
本編では、雪に埋もれたイチゴの苗が春に向って少しずつ成長して、美味しそうなイチゴが実ります。その間、読み手の言葉は黒い文字、イチゴの言葉は赤い文字で印刷されているので、イチゴと対話しながらお話が進む感じも楽しいです。
クライマックスは、お皿に盛られた沢山のイチゴ。思わず、手をだしてつまみたくなります。
イチゴの季節、小さな子どもたちへの読み聞かせにピッタリな一冊だと思います。