自分の性認識で苦しんできた人たちが、真っ向から社会に向かってきた、体験を基にしたドキュメンタリー絵本です。
ありのままでいることがいかに大変なのか、考えさせられました。
でも、実はありのままでいることの大変さは、LGBTQの世界だけではない事も、この本を読んでいて考えました。
障がいで苦しむ人も然り、社会に入っていけない心の人も然り、様々な人々が社会との関わりの中で、自分を圧し殺したり、自分を演じたりしている人は、性的な問題に限らないのではないでしょうか。
そう考えた時に、この絵本に登場する人たちと、心から同調できる気がしました。
「ありのままでいられる社会」というタイトルを素晴らしいネーミングだと思いました。
共に生きられる社会は、一人ひとりの心が築いていくものですね。
偏見や先入観、社会通念の殻は破られなければいけないと思います。