すごく好みのおはなしでした。
リアルな生活感(靴を気軽に買えない家庭だということ)がしっかり表現されているという土台の元に描かれているファンタジー感がよかった!!
元々あった西洋の伝承を元に描かれた物語だそうで、その昔話のような時間の流れや不思議感がよかったです。
西洋の人たちは「月の表面に見える凸凹」を、お月さまの顔のシミだと思っていたんですね〜(^.^)
国が違えば月の見方もずいぶん変わるものです。
邦訳者の猪熊さんが後書きで、この作品についていろいろ書いてくれています。これを読むと、このお話が更に面白くなりますので、ぜひ、後書きまで読んでください。
ストーリー自体は少々長めなので、読み聞かせ等に使うのは難しそうですが、とても素敵なお話なので、小学校の高学年から中学生、高校生などにブックトークする機会があったらぜひ、紹介した1冊です。