僕が小学校1年生の夏、林でかぶと虫を見つけた子とのある林。ある秋の日曜日に林に遊びに行ったぼくは、後足で立っているねずみを見つけます。ねずみを追いかけていくと、ぼくの体はどんどん小さくなります。服がぶかぶかになっていく様が面白いです。
いつも行っている林なのに、不思議なことが起こります。けものしか通れない道をけもの道と言いますが、ねずみにしか通れないねずみの道が出てきます。以前、野遊びでかやねずみがいるという林を探検したことがあります。その時にこのお話を思い出しました。
ねずみの道を人間がたどっていくとどうなるのか、そう考えただけでとてもわくわくした気持ちになりました。この本を読むと、ファンタジーの入り口というのは、自分の身近な風景の中に、目をこらせばあるのかもしれないという気持ちになります。