松井るり子さんの著書の中で紹介されていたので、私が図書館で借りてきました。
こぶたくんと家族の『普通の毎日』が、彼らの感情を主軸に描かれています。この本は5つのエピソードから成り立っていますが、どれも妹と争ったり、お母さんをがっかりさせたり、お父さんとかくれんぼをして甘えたりという、どこの家庭にもよくある内容です。私が特に印象深かったのは、お母さんががっかりして泣いてしまうシーン。「おとなは泣かないものなんだよ」という言葉が胸に突き刺さります。確かに、大人が子どもの前で泣くと子どもは動揺するもの。お母さんだって、感情の起伏に富んだ一人の人間ですが、やはり子どもを不安にさせてはいけないということを教えてくれているように思います。
私自身も、子どもを怒ったりイライラしたりして反省を繰り返す毎日ですが、こぶたくんの家族のように、失敗しながらも根本的に温かい気持ちに支配されている家庭を守って行きたいな、と感じました。