グアム島で横井庄一さんが発見された衝撃から50年たつのだと、しみじみと振り返りながら、どうしてその時生まれていなかった亀山さんがこの絵本を手がけることになったのか、そちらが気になりました。
しかし、私が知らない横井さんの生い立ちまで遡って描いた、この伝記絵本に、作者の関心ポイントの深さを感じます。
横井さんは「戦争」であり「昭和」そのものなのです。
時代や社会は激しく変化していく中で、根元的な問題性が忘れ去られていくことへの警鐘として受け止めました。
精算できていないままに埋もれていく過去って、いっぱい有りますよね。