『100こめのクリスマス・ケーキ』と一緒に借りてきました。
一つの出来事を他の人の立場から捉えていて、子供に他者の視点を考えさせるのに良いと思いました。
刺繍で絵が作られていますが、成功しているところと、不満に感じたところの両方がありました。
夕方、夜と移る時間の経過が布の色や素材を変えることで表現してあり、きれいだなと思いました。また刺し方で、色々な質感が表現されている場面も気に入りました。例えば、あっちゃんがケーキを持って帰るところの、木はとてもきれいです。
一方、線だけで表現されている場面は少し分かりにくいと感じました。例えば、あっちゃんが「いってきます」とコートを取る場面などです。また、白い布の裏の糸が透けて見えているところがあり、刺繍とはそういうものだから、自然ではあるのですが、布絵本ならともかく、印刷された絵本としては美しくないと思いました。あっちゃんの布団の模様などです。
ストーリーはほんわか温かくて、安心して読み進められると思いました。