スズキコージは我が家では人気があるので、この本も彼の作品というだけで、ワクワクでした。
そして、最後のページを閉じると一斉に、「なんだったんだ〜?」
そう、まったくわけがわからないお話なのです。
でも、もう一度最初に戻って見ていくと、なぜかきゅうりさんの持ち物が増えていくので、内容とは別にきゅうりさんがどこで何をもらったのかを確認するという楽しみを見つけました。
そして、きゅうりさんが最初は結構シンプルなきゅうりだったことや、何故か足がバネになっていることなんかも発見してまた楽しみました。
そして、裏表紙。皆からもらったものを身に着けてゴテゴテになっているきゅうりさんの銅像が建っています。そこから想像するに、ねずみは街の困り者で、このねずみを追っ払ったらしいきゅうりさんは英雄になったのではないでしょうか。
と、一度読んでみてから、いろいろな角度から自分なりに想像したりすることで楽しさを見つけられるという、なんとも不思議な絵本です。