主人公のほげちゃんは、ゆうちゃんのぬいぐるみです。
今日は、ゆうちゃんとお母さんと一緒に、ひろくんのおうちに遊びに行きました。
あ!
ゆうちゃんがロボットでほげちゃんを叩きました。
でもほげちゃんは大人しいぬいぐるみですから、何もできません。
だけど、ひろくんとお姉ちゃんのあみちゃん、そしてゆうちゃんとお母さんたちが出かけていくと……。
「さっきは よくも やってくれたな! この へっぽこロボット!」
さっそく仕返しを始めました。
なんと、ほげちゃんは、激しい性格のぬいぐるみだったのです。
そのあと、ゆうちゃんのおうちのおもちゃたちとケンカを繰り広げるのですが、あることをきっかけに仲良くなっています。
その様子はまるで現実の子どもたちのようで、あっけにとられたり感心したり。
上手く生きていくためには、優しいだけではダメなのですね。
この絵本を読んで、大人の見ていないところで厳しい戦いを繰り広げているであろう子どもたちを、ぎゅっと抱きしめたくなりました。