『ツェリンのスープ招待』は、目が見えない男の子ツェリンが主役の、チベットの山々を背景にしたほっこりする絵本です。ツェリンはおばあさんの手作りトゥクパスープが大好き。スープがメニューにある日は、帰り道で会う人たちを夕食に誘うんだけど、ツェリンの世界はちょっと特別。彼は音や匂い、触り心地で世界を感じ取ります。
特に、停電の夜には、ツェリンがどうやっておばあさんの料理を手伝うのかがキュートで、彼の鋭い嗅覚が大活躍するんです。この絵本は、ただの食事の話じゃなくて、ツェリンがどうやって自分の障害を乗り越え、周りとコミュニケーションをとっているかを描いていて、そこがすごく心に響きます。
チベットの美しい景色や文化も絵本を通じて楽しめるので、子供たちはもちろん、大人もその世界に引き込まれるはず。国際的にも認められた作品で、教育的な価値も高いですが、読んでいて何より楽しいんです。
家での読み聞かせにぴったりで、異文化理解や共感力を育てたい親子におすすめの一冊です。