安房先生の作品は、読後、心の中にポッと優しい灯りがともる思いにいつもなります。
講談社の「どうわがいっぱい」シリーズのNO.40です。
新しいコーヒーセットを買ったので、きつねの女の子は、お客を読んでみたくなりました。
きつねとコーヒーセットという組み合わせに、読み始めからオシャレな気分になって来ます。
とうさんぎつねに頼む娘のきつね。
そのお客は、人間じゃなくてはとねだられます。
人間とテーブルを同じくするには、自分たちも人間に姿を変え、・・・・・・。
わがままな娘の願いを叶えてやろうと、招待客捜しに奔走するとうさんぎつね。
ひょんなことから、一人目のお客を招き入れると、次々に、・・・・・・。
妙にもぞもぞしながら、話題は尽きないのに、弾まない会話。
お互い、人間と向き合っているという緊張感があったのでしょう。
そして、なによりしっぽがやっぱり気になったのでしょうねぇ〜。
一人読みにもお薦めですが、就学前のお子さんには、お休み前に読んであげるのも良いのではないでしょうか。