私が子供のころに読んだイソップ物語のなかに、「ありときりぎりす」という話がありましたが、本当は「ありとせみ」なんですね。その話は、ありは働きものでせみはのんき、という内容でしたが、実はちがうのです。この本では、せみの本当の生態を教えてくれます。
せみは長い間土の中にいて、地上にでてきたらすぐ死んでしまうことはわかっていましたが、どんなふうに成長するのかをはじめて知りました。せみが脱皮するのは夜中だそうです。この本では、脱皮前のせみを家の中にもってきて観察しましょう、とあります。子供は観察したがりますが、私はちょっと苦手です。
理科の本は、文章だけではイメージがわきにくいので詳細なイラストがついているとじっくり見ることができていいです。私のように昆虫の苦手なお母さんも、この本だったら子どもと一緒に楽しめますよ。