表紙のドラゴンを抱いて微笑んで眠る少年
に引かれて読みました。
ジョージは本物のドラゴンを見た日から
あちこちでドラゴンを見るようになります。
でも誰もドラゴンに気づいていません。
きちんと見ていないから見えないのです。
ジョージがビスケットなどをあげたことをきっかけに
いたずらもののドラゴンたちは
ジョージの後をついてまわるようになります。
ジョージは図書館でドラゴンについて調べます。
そして、ドラゴンの楽園にドラゴンたちを連れて行くため
ドラゴンマシーンを作るのです。
ドラゴンマシーンがかっこいいです。
主人公のジョージは
『誰にもきちんと見てもらえない』と感じています。
ドラゴンのしたいたずらを自分のしわざだと思われ
あやまり続けるジョージが不憫です。
もし自分の子供の周りでドラゴンがいたずらしても
きっと私も子供のいたずらだと思い叱ってしまうのだろうな。
それって子供をちゃんと見ていないということなのかな?
そして私の子供はジョージのように
『きちんと見てもらえない』と感じてしまっているのかな?
ジョージのように家から消えてしまってから
あわてないように、しっかり子供のことを見てあげたいです。
絵本はハッピーエンドです。
『誰にもきちんと見てもらえない』ジョージの思い過ごし
だったみたい。
少年が脱皮するというか、鎧を捨てるというかそんな
印象を持った、絵本でした。
4歳の息子はジョージの作ったマシーンを
「自分で作ったの!?すごいッ」と感心している様子です。
マシーンが壊れても「直そうよ」と言っています。
文章には漢字が入っているので、一人で読むことは
できませんが、絵を眺めながらページをめくっていました。
ドラゴンがいっぱいなので、数えたり、足跡を探したりしています。