さちが遊んでいると、雨が降ってきました。でも大丈夫、さちには隠れるおうちがあるんです。はっぱのおうち。しばらくいると、いろいろな虫がやってきてみんなで雨宿り。まるで一緒のおうちに住んでいるみたい。でも、空が明るくなってきた。さぁ、本当のおうちにかえりましょう。
小さなころ、よく基地とか自分だけのおうちをつくって遊びました。それはとても楽しい想像の世界で、そこは宇宙にもお城にもなったものです。
そうした、子供にとって自分だけの空間って大切なのだと思います。でも、そのおうちも、本当に帰れるお母さんがまっている家があってこそ、光るものなのだと思います。
空想の中に行って、しばらくすると現実に還る。それを繰り返して、子供は成長していくのかもしれません。
大切なものが描かれている。だから、娘もこのささやかな絵本がすきなのでしょう。
ところで、絵本のかまきりをさちは怖がるのですが、とてもかわいいかまきりで、私はお気に入りなのです。