世の中には、他人にひどいことをする人がいます。
ひどいことをする人は想像力が足りない人で、
まずは、その人から逃げ、
そして自分を守ってくれる人を探そう
という趣旨の本です。
言いたいことはよくわかります。
大事なことです。
すべての子どもたちに届けたいと思う本です。
だからこそ、思うのです。
この本には、想像力が欠如していると。
こんな表現があります。
「きみのあしは、やばいものからにげるためについている」
「きみのあしにはやくめがある」
「きみをまもってくれる人のところにいくためのもの」
「ひとはうごくことができる」
「うごくかどうかをじぶんできめることができる」
知人の子どもに、歩けない子がいます。
車いすで支援学校に通っています。
大きくなる間に、
誰かにひどいことを言われて傷つくことがあるかもしれない。
だから、この本を読ませたい。
でも、上記の表現があるから、
その子にこの本は渡せない。
例え比喩的表現でも傷つくことがわかります。
この本は支援学校や院内学級の図書室に置くことはできません。
すべての子どもに与えたい素晴らしいテーマの本だからこそ、
この想像力の欠如をとても残念に思います。