いつものように、図書館から借りてきた本を物色し、一人で黙読していた下の子がビックリしたようにつぶやきました。
「この子、本当に死んじゃったの?」
主人公の「わたし」に、疎開先の学校の元気な男の子シンペイくんは、小さな鉛筆を削って『えんぴつびな』を作ってくれます。
とても喜んだわたしに、「あした、三にんかんじょもつくってきてやるよ」と言って、帰っていったシンペイくん。
でも、シンペイくんはその夜の空襲で死んでしまいました。
本当に、死んでしまいました。
うちの子は、このシーンを見て、何を感じたのでしょう。
目が赤くなっていたので、特に何も利きませんでした。
戦争なんて、何処か遠い国のこと、テレビや漫画の世界だけのことみたいに感じている今の日本の子供達に少しでも多く、こういう作品に触れてもらいたいです。