春ののどかな風景からはじまるこの本。
兄が戦争に行っていて、いないという家族設定ですが
深刻さはなく
果物売りに出かける父と息子のすがたが
のんびりと描かれています。
果物が全て売れて、よかったなぁと思いきや・・
ラストページに、絵もなく
ただ、文字だけで
「村は戦争で破壊され、もうありません」・・と・・。
娘と2人「ええぇぇぇ!!」と絶句しました。
それと知って読み返すと
なんともいえない気持ちがこみ上げてきます。
戦闘状態にある国でも
日常があり、そして、その日常は、実はあたりまえではない・・・。
考えさせられる一冊です。