たまには、幼年童話を読もうと思い、長さんの絵とあさのさんの文であるこの本を見つけました。本には、低学年から中学年の読み物とあります。
小学生のころって、相手の悪いところとか遠慮なく指摘したり、わがままを言い通したり、くやしかったら泣いてみせたり、自分の心をあまりセーブしなかったような気がします。だから、すぐに仲が悪くなったり、すぐにあやまって仲直りしたりして本当の友達関係が築けたんだけど。こんなことを、この本を読みながら思い出していました。
登場人物の小原さんが口数が少なく、言いたいことだけをはっきりと口にする…これが、主人公の真由子をときに傷つけ、ときに魅力的に思い、そして友達になりたいと思う…読んでいて、このころの友達関係をもう一度味わってみたいなあと、なつかしくなりました。
小学生の娘なら、きっと、真由子や小原さんと同じ目線で本の世界にのめりこめるはず。親子で読むとそれぞれの感想がもてる本だと思います。