普段あまり交流のないお母さんが、話しかけてきてくれました。
「うちの娘がこないだの本の話を、帰ってきてから私に一生懸命話してくれたんですよ。こうで、こうで、こうなってね、すんごくかわいそうだったんだよ!って・・・」
2年生にも『おこりじぞう』を読んでよかったかなと思いました。
教室でいちいち子どもたちに感想を聞いたりしないので、
こんなふうに言ってもらえるのはとってもありがたいことです。
冬休みに家族で広島の平和公園に行きました。
この本は自分の記念に原爆資料館で買いました。
絵を担当された四国五郎氏はあとがきで、
「こわいものなど描きたくはないのだが、こわいものを地上から無くするためには描かねばならない。」と書いています。
私もどちらかというと朝からこわい話や悲しい話は読みたくないし、
あまりにも強すぎる印象を受ける子がいたら・・・??
などと考えてしまうこともあります。
でも、やっぱり自分自身がいいと思う本を読みたいし、
子どもたちの受け取る力を信じて読んでいきたい。
私の息子もその日初めて聞いたのですが、
きっと資料館の光景を思い浮かべていたのでしょうね・・・
隣の男の子の手をずっと握りしめて聞いていました。
(でも、その晩もこの本を読んでほしいと言いました。
私が夢に見そうでやめにしてもらいましたが。)
実は、『かさじぞう』→『おこりじぞう』→『おじぞうさん』(田島征三)と、はさんで読みました。