『THE NONSENCE SHOW』が原題。
エリック・カールさんの高度なナンセンス作品だと思います。
訳出は、日本語で詩作をもするアーサー・ビナードさん。
確かに、豪華なコラボです。
原題そのまま、エリック・カールさんによる、ナンセンスな光景集。
前書きで、ルネ・マグリットの作品にささげます、とあるように、
シュルレアリスム的試みではないでしょうか。
ダジャレ風の訳が何とも愉快ですが、なかなか高度です。
やや風刺も入っているからでしょうか、
この味わいを理解できるのは、小学校高学年くらいからでしょう。
ただ、これはこれで、「ありえない」へのチャレンジ入門ととらえることができるかもしれません。
ネズミが言っています。
「ありえないことがあるから このよは たのしいんだぜ」
この視点、なぜか共感してしまいました。