雨が降っている為、外で遊べず退屈しているからすの兄弟。仕事や買い物に出掛けていくお父さんとお母さんを見て、早く大きくなって自由に出掛けられるようになりたいと憧れます。
「大人っていいなぁ。何を食べるか、どこへ行くか、全部自分で決められるんだもんなぁ」と羨ましく思っていた子供時代を思い出しました。
今となっては、そんな事当たり前となってしまいましたが、自分の道は全部自分で選んでるのだと思うと、日々の食事作りすら楽しめそうな気がします。
雪の中、外で遊んで具合が悪くなるという展開に、かこさとしさんにしては珍しく、教訓めいたお話なのかなと思ったのですが、あとがきを読んで納得。子供にとってはこういった失敗も大切。危険から子供を遠ざけようとしてしまう親こそが読むべき本なのですね。