モノクロの無声映画に赤い「かさ」がひとつ。
文字がひとつもなくとも、その多弁なこと!
場面ごとにストーリーや会話が心にうかんできます。
雨の音、街のざわめき、人の会話まで聞こえてきます。
サイレントの天才、チャップリンが出てきたり、
「世界の人形展」のディスプレイの前を、
「STOP THE WAR」の紙袋を持つ青年が歩いています。
それはチャップリンの主張でもありましたよね。
最近何かの雑誌で太田大八さんが、
「もういちど、『かさ』のような作品を作ってみたいんだよ」
と言われていたと思います。
期待しています。
私も「かさ」さして、歩いて誰かを迎えに行ってみようかな。(車でなく!)