ちょっと大きい子向けのオシャレな読後感のお話でした。
サンタクロースになりたい女の子、マーガレット。
クリスマスの前の朝、不思議なノックの音に気付いたマーガレットは、
古ぼけたくるみわり人形に気付きます。
くるみわり人形の話では、どうやら自分がサンタクロースになれるらしいと知った
マーガレットは、早速支度に取り掛かります。
そして、マーガレットの体験した素敵なサンタクロース体験・・・。
以前から、木の実や葉っぱをプレゼントしていたマーガレットは、
その価値を知るのですが、その純真な優しさが嬉しいです。
お話の中に、くるみわり人形がでてきたり、
ムーアの『クリスマスのまえのばん』よろしく、
トナカイかわりの8羽の鳥たちに名前をつけたり、
マーガレットが乗った鳥の名前がムーアだったり、
クリスマスのお話を彷彿させる展開が愉快でした。
くるみわり人形も独特の存在感。
まちのとけいやさんも、ドロッセルマイヤーおじさんみたいです。
独特のページの使い方も新鮮でした。
少し長いお話で、遠目が利きにくいので、
じっくりと手に取って読んでほしいですね。