この絵本は、娘が初めて自分で声を出して読んだ本です。
0歳の頃から、この絵本の読み聞かせをしていました。声をあげて笑うこともありましたが、途中で飽きてお膝から出ていってしまうこともありました。
1歳2ヶ月の頃、最後まで楽しく一緒に読めるようになりました。とくに、最後の「ぷ」が大好き。
1歳5か月の頃、私のあとに続いて、声に出して読むようになりました。「とん ちん かん」がお気に入り。
1歳8ヶ月になった今、「ママ、読んであげる」と言って、声に出して読んでくれます。もちろん、文字はまだ読めません。でも、彼女の中で絵と言葉がつながっているようで、絵をみて、「どさん」「ぽきん」と教えてくれます。「ごー」の時は、身振り手振りも加えて読んでくれます。
何回も、何回も、繰り返し読んできた絵本。多い日には、10回くらい読んでとお願いされて。眠い目をこすりながら読み聞かせました(思わず全力で読んでしまうので娘の目は冴えわたってしまうのですが笑)。その絵本を、まさか娘が読み聞かせてくれるとは。そのことが、こんなに嬉しいとは。夜、子どもが寝てから、思い出して涙ぐんでしまいました。本を読んでもらって、感動したりワクワクしたことは幼い頃に幾度となくありました。でも、こんなに嬉しかったのは初めてでした。
これからも、いくらでも読んであげたい。何度でも、何度でも。彼女が望むなら、いくらでも。そんな風に思わせてくれたこの絵本に、心の底から感謝しています。