ミックスルーツの中二、藤堂ミハイルが主人公。
ロシアルーツでぱっと見白人系ということで複雑な思いを持っているのですね。
そこへ現れたのが、転校生の山口アビゲイル葉奈。
ミルクコーヒー色の肌にカーリーヘア、好きなものは「蟲」。
ということで、ミハイルの科学部に入部したため起こる化学反応です。
ミックスルーツということで、多様性についても考えさせられます。
時々差し込まれるロシアのことわざが、ミハイルの中で生き生きとしていることがいいなあ、と思います。
と同時に、蟲の世界は生き物そのもの。
様々な蟲の生態が繰り広げられる中で、命についても考えさせられると思います。
さらには、題名にもなっている、科学の視点も注目です。
「好き」から「科学的な取り組み」になるくだりは、まさに、科学の視点。
これらのことが、様々なハプニングや紆余曲折を経て、
コメディータッチで物語がぐんぐん進むのが爽快です。
個性的なお友だちや先生方も、ナイスアシスト。
個性が輝く姿って、やはり素敵です。